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ワシントン・フィリップス SP盤 [Blues]


Washington Phillips
A - Lift him up that's all
B - Take your burden to the lord and leave it there
Columbia 14277 1927年2月12日録音
ゴスペルシンガーだけど、ゴスペルマニアは聴かない。僕は写真の曲が頭の中から随時取り出し可能である。戦前ブルースを大胆にも78回転でのトライを試みるならば、彼のサウンドは無視出来ないだろう。彼の使用する楽器は一般的にダルセオラと呼ばれており、それはチター系の箱ものをハンマーで叩いていると長らく考えていたのだが、最近では愛する同胞の手のより研究が進んでいるようである。かつてアグラムから発売された単独盤のジャケがハンマーダルシマだったのが困惑の要因か!?
資料を参考に耳を澄ますと、どうも彼はダルセオラを使用していないようにも思えてくる。それは50本弱の弦のすべてに鍵盤がヒットする構造だけど、どうも左手のベース部分は直接に弦をハープのように指弾きしているのではなかろうか。右手のメロディー部分に関しては、脱着式の鍵盤部を本体にセットしたものだろう。本体ってのは二つのハープを抱えている例の写真であるが、要するにセレスタフォンと俗にいわれているブツが27年のセッションの使用されているように思うのだ。ただ、29年の演奏を聴いたりするとダルセオラの可能性が高いようにも思えるのだが・・・。
写真右(ジャケ裏とフィルム)は英国のロックのレーベルからかつて発売された愛すべきシングル盤。220枚プレスの僕のはシリアル番号60である。多くのロックのリリースの中、唯一、なぜかワシントンの二曲がシングルカットされているのだが、この盤の丁寧な造りには頭が下がる。譜面、レーベルステッカー、録音データのペーパー、カタログリスト、本体を抱えた写真をプリントしたフィルム、ワシントンの解説・・と言ってもバイオをそのまま写したようなものではなく彼の盤との出会いや思い入れを綴ったもの、そして黄色いセンターまで付属していたのであった。ロック専門のレーベルだけども、レーベルデザインを見ると明らかにブルーバードSP盤のスリーヴデザインを意識しており、同類の人間としては思わずハートが熱くなる。この想いあふれる45rpmにはワシントンの音だけではなく、プロデューサーの何とも言えぬモノが詰まっているような気がして泣けてくる。とても素敵な贈り物をいただいたような・・・。
それにしても彼の歌声よ。弦の音と深く混ざり合い、最上の至福感と芒洋とした暖かい母性愛の中に誘われる気がする。ハミングなんぞ最早桃源郷。彼の操るハープの形は霊的な快楽の階段を暗示しているような気にさえなる。
(以上ワシントン・フィリップスの記事は、連載させていただいている大阪の誇るべきグレートフリーペーパー「広場画報」2011年春15号に掲載されたものから、訂正・加筆したものです。)
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既にご存知の方もおられると思うのですが、毎週金曜日PM10:52より、関西テレビによる「ノリオリ」という大阪市営地下鉄のいろんな駅がテーマである大阪市交通局提供の数分間の番組があるのだけど、ゴンチチのチチ松村さんの案内で「ガロートのミルク・コーヒーを作ろう」という企画をいただき、ガロート珈琲で収録、昨夜放映された。チチさんはコーヒーが苦手なのだけど、当店のはいける!との事でのお話だった。番組の中で、これは僕のわがままなのであるが、ワシントン・フィリップスの音楽はどうですかとお願いしたところ、手元にあるSP盤からの音源を使っていただけるようになり、僕の誠に勝手なお願いを快く了承していただき、チチさん、ディレクター氏には深く感謝しております。
テレビ・メディアの電波による恩恵を受けて、偶然ではあるが、数秒間でも京阪神の各ご家庭にノイズもろとものワシントン・フィリップスの唄と弦の響きが舞い降りたなんて、考えただけで心が躍るのです。あの音の感覚を少しでも感じてもらえればそれで最高です。0.000001gほど浄化されたかもね。そして美味しいミルク・コーヒーを楽しんでもらえたら幸せです。
チチさん、スタッフのみなさん、おおきにでした! しかし、2分間はあっという間で、チチさんが駅の改札をウロウロしている印象しか残っていない僕です!?
それと、Lマガジン社の京阪神「コーヒーの本」に何故かガロート珈琲が掲載されてます。本屋さんで立ち読みしよう! もうすぐ発売の Savvy も! 実に意外ではある。
唄の世の中〜浮かれ音楽 岸井明〜エノケン [Jazz]


「唄の世の中」岸井明、「浮かれ音楽」榎本健一、
二人の歌手のそれぞれの盤のタイトルだが、いずれも「Music Goes Round And Round」、同じ曲である。この曲は Mike Riley と Eddie Farley の共作で、1936年の同タイトルの映画のために書かれており日本では「粋な紐育っ子」の邦題で公開された。この曲は色んな人の録音があるが、有名なのはトミー・ドーシーが35年12月9日録音したもので、ほぼ映画公開と同時リリースのようである。
同じ36年8月には「Music Goes・・」を佐伯孝夫の詞、岸井明の唄でのものを挿入歌としたPCL映画、「唄の世の中」が公開される。あまりのスピード感に清々しさを感じ気持ちがいい。写真の岸井盤は翌9月のリリースだけどそれより前の8月、映画公開を尻目にエノケンはポリドールでのデビュー盤として同曲をサトウ・ハチローの詞で「浮かれ音楽」というタイトルをもって発売するのである。丁々発止の販売促進戦略が興味深いところだろう。
しかし写真のエノケン盤を手にしたときは驚愕した。そのB面、何とデッカのメイ・クエステルの同曲が収録されているのであった。レーベルには「浮かれ音楽」〜 ベティ・ブープ嬢 と記載されておりメイ・クエステルの名前は見当たらないけれど、ここで彼女を選択するポリドールはすごい。同じキワもののカテゴリー?という事でもなくただのベティ人気にあやかったのだろうが、このカップリングはやっぱりすごい。この本家ベティの盤は結構な影響力があったのではないかと想像している。しかし、海外のコレクター達は密かにこの盤を探索しているに違いないんじゃないか?
本題からそれるがメイ・クエステルのディスコをひも解いておくと、33年にビクターに2曲、35年から40年までデッカに20曲を録音している。「Music Goes・・」は36年1月8日NY録音で、Dec680 としてリリースされた。僕は大好き。しかしながらあまりに素早い国内リリースに感心する。
ところで岸井明である。僕の手元にはもう随分と昔に録音したテープが残っており、それはNHKで数日間にわたり放送された日本のジャズソングの特集で、その中でもお気に入りと言えば岸井明であった。Sweet Sue、My Melancholy Baby 等、何度聴いたか分からない。スマートに洗練された唄い回しのセンスは才能を感じるし、数秒で心を許してしまう人柄に心を洗われた。その無理の無いクルーナーヴォイスには日本語で唄う美しさを感じるのだけど、それをもしも数式にすれば簡単なようで複雑になるんじゃないかとも考えるが、見事に意図や策略の存在なんぞが無く、ストレートで無垢な感覚が素晴らしい。初めての岸井体験は自主上映で見たエノケンの「孫悟空」の猪八戒だったと思うが、やはり印象に残る動きであった。
誰か、唄の上手な関取が「スーちゃん」を唄ってくれないかしら・・?
岸井明
A-唄の世の中 B-ほんとに困りもの
Vic 53769 (写真左)
榎本健一 A-浮かれ音楽
ベティ・ブープ嬢 B-浮かれ音楽
Pol 2308
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「Music Goes Round And Round」がタイトルとなった岸井明のCDがついに発売された。NHKのラジオから数えて、一体何年待った事か! 何故に自国の素晴らしき遺産を紹介するのにこれほどの時間がかかるのか全く理解に苦しむが、まぁ良しとしましょう!音も良いし。
一連のCD、Nippon Modern Times のシリーズでお馴染みの毛利さん、SP盤持参でおしゃべりしていただけます。
皆様、是非ともお越し下さいませ!!
毛利眞人 SP盤&トーク
2月4日土曜日 PM5時半より チャージ1500円 1ドリンク付き
大阪阿倍野ガロート珈琲にて。

The Sky Is Crying [Blues]

Elmo James
A - Tha Sky Is Crying
B - Held My Baby Last Night
Fire 1016 1959年11月3日or4日録音
僕にとって、現在の世の中の空気感に反応して頭に流れる音というと、エルモアのファイア・シカゴセッション以外無い。当然ながら「空が泣いている・・」この曲にとどめを刺す。ファイアのボビー・ロビンソンとの何気ない会話の中から生まれたらしいこの曲は60年3月にリリースされ、R&Bチャート入りしヒット曲となった。ファイアは同時期にB・ブラウンの「ファニー・メイ」が百万枚以上の売り上げで、同年の11月にはライトニンの「モジョ・ハンド」も手がけるのだから、ボビー・ロビンソンって只者じゃない。このシングル盤はこのところよく聴いているのだけど、実をいうと長らく眠っていたものを引っ張り出してきたものである。かつてファイアのエルモアをそれほど評価しないライターがいたりして、その先入観があったのか、昔に入手したこの盤を押し入れの奥深くしまい込んでしまい忘れてしまっていた。二十数年ぶりの対面となったが、最高の一枚である。
エルモアの素晴らしく純粋な意思と行為はトランペット録音の頃から高く維持されているし、同時期の他のブルースマンとは少し別のところに存在するような気さえする。そこには苦痛だとか、言いようのない悲しみとかがプロットとなっているはずなのだが、彼により昇華されたブルース特有の快楽みたいなものが、体の中を通過していき軽く熱っぽくなるのをすごく感じる。ライ・クーダーはこのシカゴセッションに限り、エルモアが愛用のケイのギターを使用していない・・って断言するぐらいだけど、そのくらい迷いの無いスライドの音は凛とした緊張感にあふれており、雨と化した涙は体を突き刺し身震いする。
エルモアの出す音に潜んでいる何物かは、時おり断片となって姿を現すように感じるのだが、その中の明らかなものの一つがロバートのように思えて痺れてしまうのだけれど、戦後のブルースにおいて「あっ、ロバート・・」と、そんな感覚を引き出してくれる演奏は、僕には数少ない。(ロバートが絶対的なベースでなければ・・と言う気なんか全く無いけれど。) 聴衆はロバートやエルモアに深く関わりたかったに違いないが、おそらく彼らはいたってクールで、エルモアに至っては女性すら気にかけなかったようである。常にベクトルは自身を攻め続け、現実なんぞに興味が無かったんじゃないか。それにしても、迷宮へと姿を消し、溝に刻んで残した彼らの音に翻弄されるのは僕だけじゃないだろうけれど、なんか、時間だけがやるせなく過ぎていくような気もする。
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謹賀新年。
ガロート珈琲では、2月4日土曜日午後5時半という渋い時間より、毛利氏による二村定一の書籍の出版記念としてSP盤ライヴを予定しております。詳細は次回!!
Bon Bon Live #3 [その他]

今年もBon Bon Liveの季節がやって来ました。
う〜む、もう三回目ですか、あっちゅう間ですわ。
出演はアズミ、アズマ・ジョンソン(いつものあの人)、ウラ・トモエのお馴染みのメンバー!!
チラシには載っておりませんが、ホット・ディスクの土山氏にDJを担当していただきます。
何と贅沢な企画である事よ!!
既にかなりの御予約をいただいておりますので興味のある方はお早めに。
8月15日(月)6:00 開演
3000円 1ドリンク付き 予約制です。
よろしくお願いいたします。
そして、ブログの更新が滞っておりますのを深くお詫び申し上げます。
ネタは溜まっておるのですが気力がどうも・・。
放ったらかしなのに多くの方にお立ち寄りいただきまして感謝するのみであります。
ところで、好きだったとうようさんの死に関して、結構ダメージを受けている僕です。
もう30年以上前に京都の「J」でSP盤を漁っていると、隣のえさ箱でレーベルに真剣に目を通していたのがとうようさんでした。笑顔で軽く会釈したのをよく覚えております。
ニュースで知った時、なぜかスコアのライトニンを引っ張りだしてきて針を落とし、一人追悼しておりました。
とうようさん、ありがとう!! お疲れ様でした。
ガロート珈琲 小西
ニッポン・スウィングタイム [その他]

ニッポン・スウィングタイム(講談社)
毛利眞人
僕のテーマである角田さんに関する記事、そこに僕はある種の居心地の悪さを感じていた。
と言うのも、ブルースやジャズ、ラテン等にはそれなりに取り憑かれたマニアも存在しているが、どうも戦前日本のジャズシーンとなるとそれほど手応えがなく、認識度は低く思われるのである。不意打ちを喰らうように、「川畑文子って素晴らしい!」等とネタのつなぎのように扱われるのがお馴染みのパターンだし、当然のように川畑のバックバンドについての考察までは決して紹介されない。日本において、決して見過ごす事の出来ない熱いパワーとエネルギーを内包し、戦後から現在に至るまでの音楽シーンを考える上でも非常に重要な部分なのであるが、再考する動きが微妙なことにやるせなく感じたりしている。(しかし、角田さんの記事には今もかなりのアクセスがあるのが有り難い。)
その思いは今もそうなのであるけれど、この「毛利眞人」という若い新世代のライターの書いた本には大きな感銘を受ける。この本に対する書評はその道の色んな方々におまかせするとして、僕の感じている彼の事について若干書いておきたい。
個人的であるけれど、ひと昔前には信頼できる音楽ライターが何人か居られたのであるが、最近、僕が知る限り、もう断筆してくれないかとお願いしたくなるようなヌルい自己愛に酔っている書き手の戯言が目に入ってしまったりで、もうそんなのに付き合うのはまっぴら御免だ。絶対に注意が必要である。
毛利氏にはそんな「温さ」なんぞ感じる事はあるはずなく、その探求力と自身の「耳」が強烈な核となっている。その「耳」とは、感性と言ってしまうと説明不足なように思えるのだ。当然ながら、SP盤から聴こえてくるバンドの各パートのソロを聞き分ける耳も持ち合わせておられるが、音とビートを感じ取る「耳」は強く訓練され、そこから感情を汲み取る能力は並ではない。とりわけ、熱いスピリッツを胸に含有しているところが素晴らしくてたまらない。僕的にはコレクターの苦渋さというものも感じ取られたりで、そこが魅力的でもある。
こつこつと収集された資料と音源、そして多くのリサーチで構築されたこの本は、並大抵の力では出版にまで至る訳が無い。第六感とツキをも味方にしなければならず困難な作業が多くあったと想像できるが、かなりの完成度で、バイブル的な指南書になる事は間違いないだろう。
彼が僕に聴かせてくれる音源には参りっぱなしである。何枚もの盤を彼の解説付きで聴いていると、何故にこの男は僕のツボを知っているのか?と不思議にさえ思えてくる時がある。彼にとってはただ純粋に、こんなに良い音楽があるのですよ!とアピールする普通の事なんだろう。そんな延長として、この本が刊行されるのは当然と言えば当然。そしてこの本の評価によっては、本に登場する簡単には耳にする事の不可能な音源が彼の手により聴けるようになるかもしれない。 そうなれば最高なのだけど・・。
いつか逆に彼に戦前から戦後にかけてのブルースやら、彼の聴きそうにない代物をじっくり聴かせてやろうと企んでいるのだ。
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そんな訳で、告知です。
ニッポン・スウィングタイム(講談社) 刊行記念
「毛利眞人 SP盤ライヴ」 戦前日本のジャズマン達
1月9日(日曜日) PM 3時より
チャージ 1500円(ドリンク付き) 要予約
場所 ガロート珈琲 06-6623-0627
SP盤とトークの時間です。毛利ファンは是非ともどうぞ!!
ドローレス・デュラン 10inch 78rpm EP [中南米]


Dolores Duran
Dolores Viaja - Copacabana CLP3004 (写真左)10inch盤
Tymba Jie-Jie CCCP 78rpm (右)
Michel - Copacabana CEP4568 45rpmEP盤 (下)
ドローレス・デュラン、1959年、さぁこれからという時に逝ってしまった。29才という若さである。
英語・スペイン語・フランス語等色んな国の言語で唄い、「ど」カンソーンであれジャズであれ軽々と唄いこなし、ソングライターでもある才女。叙情性や官能性が素晴らしいと言われているけれど、ウィットにも富み、特筆すべきはさらにその向こう側に燦然と輝く「やさしさ」と、熟成された「甘さ」を持ち合わせる天賦の才能、僕はもうこの身を委ねてしまう他ない。
それにしてもカストロの「ボサノヴァの歴史」のドローレスに関する一文は、安い週刊誌並みのレベルの言葉が書かれており、何か確実な根拠に基づいて書いているのか?と疑問を持ってしまうのは僕だけなのだろうか。仮にそれが事実だったとしても、物書きであるならばもっと他の表現があっても然るべきだろうと思ってしまう。低級な言葉で読む者の気を惹こうとするのにはうんざりである。ドローレスの関係者がこれを読んでの気持ちなんぞ、おそらくカストロは考えてはいないだろう。この本はボサ好きにはそれなりに面白いのだけど、別に読まなくても全然かまわないと思う。音が聞ければそれで良い。
ドローレスがギターを抱えて唄っている写真があるのだけれど、僕には大きな想像力をかき立てられるものだ。彼女の弾き語りの録音は残されていないと思うのだが、その写真から見て取れるコード・ヴォイシングを考えると、おそらくは結構な腕前であったんじゃないかと推測するのである。そして彼女が作曲する時には腕の中にギターが抱かれていたはずだと勝手に決めつけている。彼女が亡くなったのは、ボサの稲妻がサンパウロのアパートの避雷針を直撃した直後の事で、もう少しこの世に居てくれたならばジョアンばりのバチーダにのせて、その天真爛漫な唄声でボサノヴァしたのかもしれない。それに加えて彼女によるボサのスタンダード曲が何曲か誕生していたのは間違いの無い所だろう。彼女の洗練されたスキャットを交えた軽快な曲が頭に浮かんでくる。
写真左の10inch盤はドローレスの初LPだろう。「ドローレスの世界旅行」というタイトルで色んな国の曲が満載の愛おしい盤だ。存命ならば日本の曲だって唄ってくれたかも知れない。「スキヤキ」とか・・。もちろん日本語で。
右の盤はソ連のSP盤。彼女は58年にノラ・ネイと旧ソ連へ演奏旅行しており、おそらくはその前後の発売だろう。当時フルシチョフ政権のソ連とブラジルが文化的にどんな関係であったのか、よく分からなかったのだけれど、ブラジルは元々自国の文化を他国に対して積極的にアプローチする政策が基本的にあったようだし、その上お互いに広い国土を有する国という事からも何らかのルートが出来ていたとも考えられる。
もうひとつ、58年の6月にはスウェーデンでワールドカップが開催されており、この時ソ連は初参加、そして17才のペレがソ連戦から出場しペレ神話のスタートとなる。そしてブラジルが優勝となるのだが、この時の試合が何らかの影響を及ぼした可能性もあるような・・。ただ、ツァーの日程が不明なので何とも言えない。
ドローレスの唄うのは「Tumba le-le」で、この7月に亡くなったパウロ・モウラの楽団の伴奏によるものである。B面は楽団によるインスト曲。ドローレスのこの曲はおそらくLPにもCDにも未収録じゃないだろうか?
下の写真は45rpmのEP盤。この盤にはどうしようもなく素晴らしい曲が入っている。ドローレスの「My Funny Valentine」。このゾクゾクする曲ひとつで彼女の奥深くに入り込んでしまい、僕はよろめくのであった。

(読めないロシア語のラベルを英訳してくれた毛利さんに感謝!)
BON・BON・Live #2 告知 [その他]

出演 Azumi ゲスト Blind Willie Coke & Ura
8月15日(日) PM6:00開演 チャージは1ドリンク付き 3000円 要予約!!
場所は阿倍野のパワースポット、ガロート珈琲です。
今年のお盆も決行いたします。Azumi は新しくリリースされたCDも好評、毎日どこかで唄っているようです。Blind Willie Coke さんは昨年「ハンズ山田」としての出演でしたが、同一人物のようであります!? 僕の信頼出来る師匠のひとり。Ura さんは9月頃にCDを初リリース! バリ・サクが炸裂するバンド・バージョンとは別に、Coke さんとしっとりと演奏してくれるのでは。期待の星です。
なお、チラシの写真は僕が勝手にくっ付けただけで深い意味は無いのです。
上から、Polk Miller、Masked Marvel、Bertha Henderson です。
僕のブログですが、誠に勝手ながら当分の間(もしくは永久に)リンクと書き込みを停止させていただきます。今までリンクを貼っていただいた方々、書き込んでいただいた方々、どうもありがとうございました。感謝しております。記事は書きますよ!
ガロート珈琲の方針も変えようと考えてます。アナログ盤は撤収、SP盤は信頼できる方とこっそり聴きたいですね。
トイ・ウィルソン 10inch盤 [Jive]


Toy Wilson
Ristic RM 755/756 (755-Buck Washington)
The Three Peppers
Oliver "Toy" Wilson - p&v Bob Bell - g Walter Williams - sb
Swing Out Uncle Wilson
The Duck's Yas Yas Yas
37年5月27日NY
ホント、気になってしょうがない。トイの未聴の音源。
それはさておき、リスティック盤はブラインド・ブレイク、クリフ・エドワードについで三枚目の記事となるのだけどブレイクもクリフも他のディスクで十分間に合うのであるが、このトイ・ウイルソンは当時この10インチでしか聴く事が出来なかった。今では何曲かCD化されているが僕は持っておらず、したがって今も愛聴盤なのである。72年の発売。ジャケはプレーン。
ピアノとヴォーカルのトイ・ウィルソン、言わずと知れたザ・スリー・ペッパーズの中心人物であるが、40年のセッションを最後にトリオを脱退、ロイ・ブランカーが後釜に座っている。この新トリオの写真は見かけるのであるが、絶頂期のトイを含んだトリオの写真が無く、だからトイの写真にお目にかかった事がないのが悔しい。残されている映像も残念ながら脱退後のものである。その後44年11月22日に残されたソロでのプライベート録音がリスティック盤で聴けるのである。
「Get the gold」は37年のトリオでの記念すべき初録音の曲だ。トイがこの曲をソロで吹き込むのも何か感傷的な気にもなってしまうのであるけれど、当時そのデビューは、ピアノ・トリオとしてかなりのインパクトを与え存在を知らしめたのだと思うし、その洗練されウィットに富んだサウンドは多くの人の記憶に残ったはずだ。ここではしっとりとした味わい深い演奏でトリオでのものと印象が違うが、すごく好き。
「Boogie Woogie」はパイントップス・ブギをベースにしており、彼らしい軽妙さも感じられる良い演奏。
「On the sunny side of the street」。僕の場合この曲が目的でこの盤を手にすると言ってもよく、数多いこの曲のバージョンの中でも大のお気に入りでベストかもしれない。絶妙の力の抜け具合で淡々と唄っているのだが、何と言うか、ささやかな表現が大きく増幅するような不思議な力を持った演奏のように感じられる。もともとこんなタイプの曲を唄わせるととても巧い人ではあるが。
「Jumping at the woodside」はテイク違いが二曲続くインストだが、堪能出来るものである。
755の面はバック&バブルスのバック・ワシントンのソロ演奏。44年10月20日録音。
表現豊かなピアノが素晴らしいが、気になるとこではヴォーカルもシブい「Buck was a jitterbug (Mop Mop)。弾き語りでのモップ・モップと言えばセシル・ギャントを思い出すのだが、両者とも歌詞はオリジナルのようで、バック・バージョンはヴァースから始まっているし元曲に近いのかも。ギャントの録音が44年の8月か9月でほぼ同じタイミングなのだが旬の曲だったのか。しかし、声の質も似ている気がする。
写真のSP盤はスリー・ペッパーズの37年5月27日の三回目のセッションからのものだが、「Swing Out ・・」は翌38年12月にもアレンジを変えデッカへ再録音している。この曲はこのバンドを代表する曲のひとつだと思うが、ピアノも唄も快調で申し分無し。B面の「The Duck's Yas Yas Yas」はブルースマンや色んな人が取り上げているけれど、ここではトイの臭いスキャットが耳に残ってどうも離れないのだ。タンパ・レッドのも良かったな。
かつて雑誌で土山氏が、ナット・キング・コールはこのグループを参考にしたのでは・・・、と書いておられたが、インスピレーションを与えたのは間違いないだろうし可能性としてかなり高いと思えてしまう。しかしトイが贔屓の僕としては、ギターがオスカー・ムーアぐらい弾けたらなぁ・・等と考えてしまうのである。妄想ではあるが状況はかなり違ったかもしれない。ボブ・ベルってどうもセンスも感じられず好きになれない。出す音も良くない。
ペッパーズのクラシックス盤CDのライナーに、トイが58年に録音しているという事が記載されているのだが、LP・CD化されたと言う情報も耳に入ってこない。それが事実であるならばとてつもなく気になる。フランス人はとても好きだが、イヂワルな情報の公開に困惑する。あ〜気になる。
ヴォーグのゴスペル10inch盤 [その他]



Negro Spirituals LDM. 10.002(写真左)
A1.World Prayer 2.How Far Am I From Canaan 3.I Know The Lord Will Make A Way - Original five blind boys
4.Gods Word Will Nener Pass Away 5.Will He Welcome Me There - The sensational Nightingales
B1.How Sweet It Is 2.I'm Gonna Press On - The Bells of joy
3.Somewhere Listening For My Name 4.Song Of Praise 5.Jesus Is A Rock In A Weary Land - Original five blind boys
Negro Spirituals Vol.2 LDM. 10.008(中央)
A1.Surely,Surely,Amen - The Spirit of Memphis 2.Oh What A Savior - The Christian Travelers 3.When I Can Read My Title Clear - Brothe Cleophus Robinson 4.Jesus I Can'tLive Without You - Brothe Cleophus Robinson with The Spirit Of Memphis 5.A Soldier Not In Uniform - The Sensational Nightingales B1.Only A Pilgrim - The Christian Travelers 2.Since Jesus Came Into My Heart - The Spirit Of Memphis 3.A Charge To Keep I Have - Brothe Cleophus Robinson with The Spirit Of Memphis 4.In The Sweet By And By - Brothe Cleophus Robinson 5.I Will Trust In The Lord - The Spirit Of Memphis
Negro Spirituals - The Spirit Of Memphis LD. 073(右)
A1.Every Time I Feel The Spirit 2.Sign Of The Judgement 3.The World Prayer 4.Every Day And Every Hour B1.I'll Go 2.God'sGot His Eyes On You 3.Jesus 4.Calvary
Pei - 西田さん、仏ヴォーグのLDシリーズは、おそらく54年前後から65年頃まで700枚程のLP盤をリリースしてるんです。その初期の10インチ盤の発売としては200枚以上のディスクを制作しているみたいで、その10インチ盤に限定した内容というと当時のリアルタイムのジャズシーンに焦点を合わせたものが多いんですけど、僕の趣味のブツとしては、ビック・ビル、タイニー・ブラッドショウ、ジョー・ターナー、ラテンもの等があるんですよね。そしてその中では怒濤のゴスペルのシリーズが秀逸ですね。マヘリアもあるのだけど、注目すべきはハードなゴスペル・クァルテットのもので僕の知る限り三枚の10インチ盤が確認でき手元にあるんです。
「Negro Spirituals」LDM10002、Vol 2 の10008 の二枚は、とうようさんが記事にされてましたね。55年頃の発売だと思うんですけれど、世界初のゴスペルのLP盤という事になります。だけど写真右の「Spirit of Memphis Quartet」LD073 なんですが、この盤が国内で紹介されたという記憶が僕には無い。キング録音を編集したものだけど、58年に発売された合掌ジャケの12インチLP、King 573 にも先行している可能性があります。発売が52年って説もあってそれは考え難いのですけれど、スピリットのヴォーグSP盤としては49年と52年に一枚ずつリリースされてます。ゴスペルの10インチ盤はこの三枚のみと考えているんですけど、選曲に関していかがです?
西田 - スピリット・オブ・メンフィスのキング録音と、他の二枚は米本国で発売されたばかりのピーコックの音源をほぼリアルタイムで紹介しようとしたようですね。全ての録音が1949年から54年頃のハードなクァルテットの黄金期のものですね。
Pei - スピリットのこの盤、すごく良いです。
西田 - この盤の選曲が興味深く8曲中7曲までがサイラス・スティールのリードが聴ける。Face1の1曲目はFamous Blue Jay Singers 時代「The time is drawin' nigt」の再録。その時代のチャールズ・ブリッジスとの掛け合いも趣があるが、こちらはソロでしっかりと唄っている。やはり編者はこの時代のサイラス・スティールを高く評価しているのでしょうね。
Pei - そしてリトル・アックスの存在ですね。サウンド的にすごく重要。
西田 - Face2の3、4曲目が凄い。メンフィス・ゴスペル・シンガーズにリトル・アックスが参加してスピリット・オブ・メンフィス名義での録音となりますが、とにかく全体に緊張感がある。ソロを取り始める瞬間が聴きものですね。この時代のアックスの評価は高く、89年にはスウェーデンの Gospel Jubilee から初参加しているラジオ放送の録音と彼?のアルバムも出ていたくらいです。ファルセットを使わず地声で考えられないようなハイ・テナーを響かせ、このクァルテットに最高の評価を不動のものとした、奇跡的な録音の秘密がここにありますね。他のグループがどうしてもかなわない訳はリトル・アックスと言う特異な音質をしたシンガーをフィーチャー出来た事だと思います。
Pei - あの緊張感が解放感へと導くのですよ、きっと。リトル・アックスを耳にすると彼ほどじゃないにしろリトル・バディ・ドイルとか連想させますね。あのリゾネーター・ヴォイスは圧巻です。ガキの頃、メンフィスの路上で演奏に遭遇してたりして。ゴスペル・グループも街頭で演奏してたんでしょうしね。西田さんは、アックスを中性的な観点で視てはりますよね。
西田 - うなじがね・・なんて言う人もいるし。60年、東芝の編集盤「Highway To Heaven」に混声合唱無伴奏と説明があったのも、あながち間違いとは言い切れないようですね。
なお余談ではありますが、個人的にはライヴ録音テープやアセテート盤が存在しているのではないかと推測しています。キングから出た二枚目のアルバムに収録されていた Lord Jesus pt.1&2 がありますが、同じ日に他の既発の曲をきっと録音していますね。わざわざライヴ音源の未発表をこの時代に出したのは、契約が切れて新曲を録音出来なかったからではないでしょうか?しかしこれまでからテープの保存やカッティングのレベルでもキング盤は問題ありそうですね。ACEさん、未発表音源をお持ちでしたら Duncan Cowell さんのリマスタリングでお願いしますね。彼のファンが日本に結構いるとは本人は気付いてないかもしれませんね。The Best Of King Gospel (ACE CDCHD873) はとても良い仕事だったと思いますがこれで終わりにしないでください。
Pei - Lord Jesus pt.1&2 はヴォーグでも52年にSP盤が発売されてます。状態の良いアセテート盤が残っていれば良いですね、どうでしょうか。以前セシル・ギャントの連載でも触れましたがキングは結構無茶しますから。 ピーコック音源の他二枚はどうです?
西田 - ピーコック音源を使った二枚については、「WorldPlayer」を Five Blind Boys版でも収録していることですね。年代的にはキングのスピリットの方が若干早いでしょうが、同じく「HowFar From Cannanland」もスピリットの持ち歌ですよね。わざと編集者はこういう競作を選んで聴き比べていたのではないでしょうか。
Pei - なかなかの曲者ですね。
西田 - 世界中でもこんなハードなクァルテットを聞き込んでいる人も少なかったでしょうし、今より評価も定まっていない時代に粋なことをしてくれています。
Pei - この時代のフランスのコレクターというか、ブルース、ゴスペルもひっくるめたジャズ・ファン達、ほぼリアルタイムで最良の米音楽を提供できていたヴォーグとその支持者、すごいですよ。50年代半ばのエルビス登場以前にリリースをし続けたのですから。まぁ、フランスの音楽基盤は突出してる気もしますけどね、スノッブなんですよ。
西田 - もう一つ何と言っても評価したいのは Christian Travelers や Bells Of Joy といったグループを紹介している事でしょうね。Bells Of Joy のLPは日本が一番入手し易いという幸福な時期もありましたがそれも今は昔。Christian Travelers はピーコックというレーベルの違った側面を見せてくれます。わずか4曲しか発表されていないのですよね。その後アクロバットからすべてリイシューされています。フランス人は先見の明がありますね。ピーコック系はまだまだ良質の編集盤が作れますので、ぜひ正規のルートでお願いします。
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西田さんは心理カウンセラーで、専門分野は「夢」である。よく夕暮れ時にガロートでブルースやゴスペルの盤を回しては、あれやこれやと二人でグダグダしている。特にゴスペルには造詣が深く、僕は全く身を委ねている状態である。悪夢にうなされているあなたを助けるのは彼かもしれない。感謝。
トリオ・マタモロスのSP盤 [中南米]


Trio Matamoros
Victor 46963 29年録音?
A - Caminando se va lejos - Orquesta Romeu y Trio Matamoros 写真左
B - A mis amistades - Trio Matamoros 写真右
ミゲール・マタモロスがトリオをスタートさせたのが25年で、以降60年までこの3人の関係は続く。ハバナの西に位置するオリエンテ州という、深鍋の底でグツグツと音符が溶解しているような土地で彼は育ち、「トローバ」と呼ばれる歌曲の洗礼を受ける。20年代から30年代にかけてキューバはソンの全盛期であったが、その大元もオリエンテのダンス・ミュージックだそうだ。レコード・デビューは28年であるが、当時バンドでのアンサンブルがメインの音作りの流れに対して、トップ・ヴォイス、セカンド・ヴォイス、2本のギター、クラベス、が基本のトリオによる構成は何か確信的な意図を感じたりする。
B面のトリオによる演奏はソンであるがマイナーの素晴らしい曲で、前半ギア部分のギターのトレモロから入る短いソロ部分なんぞは、やりきれなさが滴り落ちるように音が体に響く。後半のモントゥーノ部は2本のギターの低音部で打楽器のような効果を出し、リフが一気に感情を高く導く。このパートは40年代には曲の主題部分となって黒光りしていくのである。何と言ってもアルセニオだろう。
A面なのだが、ダンソンのアントニオ・マリア・ロメウのオルケスタとの共演で後半にマタモロスが唄っている。もともとダンソンは演奏のみのダンス音楽でアフロ色も強い。ロメウはピアニストで11年からバンドを率いて指揮を執っており、それはフルート、ヴァイオリン、ベース、ピアノ、ギロ、ティンバロで構成されチャランガと呼ばれている。その欧州的で優雅なムードは受け入れられ、フレンチ・オーケストラの総称がある。
アーフリーのダンソン・バンドを集めたコンピCDがあるのだが、その中でもロメウのバンドは完成度の高さを特に感じる。ライスから発売されているトリオ・マタモロスのCDにもロメウとの共演が一曲収録されているのだけど、その解説には29年にトリオはハバナで公演しロメウとの録音も残していると書かれているので、この写真の盤はおそらく29年のものなのだろう。唄入りのダンソンはアセニート・ディエスが最初で、時に29年の事だ。ただ、CDの解説にはビクター盤での共演は無いように書かれているのであるが、現物がここにあるのでそうでないようである。そのCD収録の「15」という曲も素晴らしいのだけど、手元のものもかなり良い。盤の状態は引退した朝青龍が軽く踏んづけた感じであるが、哀愁漂うそのムードは何とも言えない。
盤に針を落とすと、ピアノの上をフルートが踊るように跳ねて静かにバイオリンが入る。この若干怪しげな古典的なムードはヨーロッパ的だが、同時にオリエンタルな香りを感じるのは僕だけではあるまい。
キューバには1847年から数千人に及ぶ中国移民が入っており、彼等の影響が多分にある事は否めない。神秘的で幻想的で特徴のある音階が、欧州のムードとアフロビートと渾然一体となったその音は、心の奥底に潜むベールに包まれた神経を切なく刺激してくれる。特にロメウのアレンジにはそれを感じたりする。
マタモロスにはチャルメラまで登場する曲もあるし、リコス・クレオール・バンド等の「上海」てのもある。しかし、時に日本的に感じたりしてしまうのがどうも気になる。
蛇足だが、キューバにおける日本人移民の記録を見ると、1900年に最初の日本人がその地を踏んでおり、14年の時点で67人の人達が移住していた記録がある。それ以前では、1800年代末にアメリカからカリブにかけてを巡業する大阪の旅芸人一座がいたようで内一人が住み着いたらしい。だからと言って、ダンソンのエキゾチックなものと結びつける気なんぞ毛頭無い。しかし当時のハバナなんぞカオス状態であったに違いないし、想像する程に興味が湧いてくるのも事実だ。
最近、ご好意で編集してもらった二村定一の多くのSP音源をよく聴いているのだけど、彼の唄声とそのバンドの音も深い所で切なく刺激してくれて、コクのある甘い物質を体内に生成してくれる。それがダンソンのブツと同じものなのか判断できないけれど、ほとんどSP音源でしかそれを感じれないっていう僕は、幸か不幸か?
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